福祉の現場は看護師の需要が高い!

看護師と言えば主戦場は病院ですが、病院以外でも活躍の場はあります。たとえば福祉関係の職場はその一つで、大きく分けると、高齢者と障がい者、児童の分野の3つがあります。高齢者向きの福祉施設は、特別養護老人ホームやデイサービス施設などで、障がい者向きの施設は、就労支援施設や生活介護を行う施設。児童向きの施設は、保育園や児童養護施設、放課後等デイサービスなどになり、看護師はそれぞれの施設で、健康管理や心身のケアに携わります。

このような福祉関係の職場での看護師の需要は高く、介護士では担えない業務が任されます。具体的には、服薬管理や喀痰吸引、経管栄養の処置などを医師の指示のもとに行うほか、利用者の体調不良やケガが生じたりしたときの応急処置などで、看護師はそれまで病院で培ってきた看護スキルを活かして働くことができます。しかも、病院勤務に比べると、心身にゆとりを持って働くことができますし、勤務先によっては夜勤や残業で疲弊することもありません。ワークライフバランスが保ちやすくなるので、看護師は病院とは一味違った魅力を感じられるでしょう。

ただし、福祉の現場では心身の負担を軽くして働けるものの、夜勤がないと収入が減るので、高給与は期待できないかもしれません。また、医療現場に復帰しようとしたときには、最先端の医療や看護スキルを磨き直さなければならない場合もあるので、病院から福祉施設に転職する場合は、しっかりとメリットとデメリットについて検討しましょう。